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MESYS 計算ソフトウェア

修正定格寿命の計算には粘度比 κ が必要です。この比は潤滑油粘度と基準粘度 ν1 から計算されるか、潤滑油の膜パラメータ Λ から次のように計算することもできます。 (ISO 281, 2007) および (ISO/TR 1281-2, 2008) に従がって。

粘度比は、表面粗さ、荷重、オイルの圧力粘度係数、幾何学的特性などの標準的な設定値を用いて計算されるため、潤滑油の膜厚を使用する場合は、実際の軸受のパラメータをより考慮する必要があります。基準粘度ν1の定義については、(Baalmann, 1994) または (Heemskerk, 1980) の導出を参照してください。

この設定が有効な場合、潤滑油の膜厚は(Harris, et al., 2007)に従って計算されます。玉軸受の場合、最小膜厚はHamrockとDowsonによる式4.60 (Harris, et al., 2007)を使用して計算されます。ころ軸受では、DowsonとHigginsonによる式4.57 (Harris, et al., 2007)が使用されています。Λ計算には、(ISO/TR 1281-2, 2008)と同じ公式が使用されます。ソフトウェアでは、Λの計算に最小膜厚を使用しており、中心膜厚を使用している(Heemskerk, 1980)とは対照的です。

また,バージョン 08-2016 からは熱補正が適用されます。 熱補正係数は、Wilson と Murchの式4.62を用いて、(Koch, 1996)に従って計算されます。異なる文献では異なる補正係数を提供しており、(Baly, 2005) または (Gohar, 2001) を参照してください。温度は潤滑油の温度を入力として使用します。高速回転数では、熱補正係数が膜厚を減少させます。

この計算には、表面粗さ、オイル密度、オイル圧力粘度係数の入力が必要です。玉軸受の場合、すべての接点における最小膜厚が使用されます。ころ軸受の場合は、各セクションの最小膜厚を計算し、そのセクションのシステムアプローチaISO の寿命修正係数の計算に使用します。