アキシアルすきま Paは、アンギュラ転がり軸受、4点接触軸受、円筒ころ軸受、全てのアキシアル軸受について表示しています。アキシアルすきまは、4点接触軸受と円筒ころ軸受の場合、プラス方向とマイナス方向の可能なアキシアル変位になります。
単列アンギュラ軸受、円すいころ軸受では、ごくわずかなアキシアル荷重で軸受輪を一緒に動かしたときの内輪と外輪のアキシアル方向の距離のことです。したがって、この場合のすきまは、中心と一方向との間の距離であり、複列アンギュラ転がり軸受、4点接触玉軸受及び円筒ころ軸受では、左右の端位置の最大距離となります。
円筒ころ軸受は、通常アキシアルすきまがあるため、アキシアルすきまはゼロより大きい値を入力します。クリアランスをゼロにして計算すると、軸受の傾斜角がある場合、ローラーにアキシアル荷重がかかることになります。これは、固定側円筒ころ軸受の場合ですが、自由側円筒ころ軸受の場合はそうではありません。そのため、どちらの場合でも正しいすきまを入力する必要があります。
予圧は、アキシアルすきま Pa に負の値を使用することで入力できます。 -ボタンを押すと、特定のタイプの軸受では、アキシャルすきまの代わりに、直径すきまを入力することができます。アンギュラ転がり軸受や円すいころ軸受の場合、与えられた予圧力に対してアキシアルすきまを計算することも可能です。
ローラー軸受の場合、予圧力からのアキシアルすきまの計算は、拡張圧力計算やプロファイルの変化をまだ考慮に入れていません。
軸受のタイプによって、予圧力にはいくつかのオプションがあります。"Fp "での計算は、軸受の呼び寸法を使用し、"Fpu "での計算は、呼び寸法と無制限のラジアル弾性拡張を使用しています。マウントされた予圧力 "Fpm" は、取り付け後の寸法で計算されますが、温度や回転数は計算されません。有効な予圧力FpEffは、取り付け後の寸法を用い、温度と回転数を考慮して計算します。