基本動定格荷重は(ISO 281, 2007)で定義されているように、 Fr = C を負荷したラジアル軸受の寿命は、L10=1(100万回)でなければなりません。この定義は、オプション 'L10r = 1 を使って Cw を計算する' が設定されている場合の有効な基本動定格荷重の定義に使用されます。ソフトウェアはL10r = 1になるようなラジアル荷重を繰り返し計算し、これが有効な基本動定格荷重Cwとして表示されます。
転動体の数が少ない軸受では、Fr = C で負荷される剛体軸受の寿命L10r = 1に達しません。その理由は、(ISO 281, 2007)が180°の負荷領域を想定しており、例えば 6 つの転動体しか使用していない場合はこれに達しないためです。したがって、このオプションが設定されていない場合、Cwの異なる定義が利用可能です。この場合、Cwはラジアル荷重に定義され、Fr = C の剛体軸受と同じ寿命になります。
このオプションは、少数の転動体またはすきまのある軸受にしか影響を与えません。このオプションが設定されていない場合、Cwの荷重は剛体軸受のCの荷重と同じく弾性軸受の寿命は同じになります。