ラジアル深溝玉軸受は、安価な標準軸受です。ラジアル荷重とアキシアル荷重の両方が伝達可能です。呼び接触角は0°で、アキシアル荷重を受けると軸受内部のラジアルすきまによって大きくなります。自由接触角 α0 は、レポートと結果の概要に表示されています。
形状は、ボールの個数と直径、ピッチ円径、内溝と外溝の曲率比、ラジアルすきまを記述しています。軸受のボール数は、軸受の組み立てが可能なように制限されています。
曲率比とは、溝(レース)の半径を定義する入力パラメータです。(ri = fi*Dw, re = fe*De)
ラジアル深溝玉軸受では、通常、fi = fe = 0.52です。
ラジアルすきまは、Pd = de- di -2*Dwと定義されます。
軸受タイプの選択の後ろにある-ボタンで、軸受タイプに応じたその他の設定も可能です。深溝ラジアル玉軸受の場合、bm係数によって負荷容量の計算に影響を与える"入れ溝付き" 軸受を選択することができます(ISO 281, 2007)。
許容楕円長比率は、接触楕円の切断(カットオフ)に関する警告を制御します。100%以下の値ではある程度の切断が許容され、100%より大きい値ではさらに距離が追加されます。この許容値は、レポートで与えられる許容アキシアル荷重の計算にも使われます。