軸受寿命の計算では、通常、軸受溝の疲労寿命のみが考慮されます。
転動体の寿命については、オプションで計算することができます。転動体の寿命は、(Correns, 2015)に記載されているように、(ISO/TS 16281, 2008)に類似した方法で計算されます。転動体単体の寿命と転動体セットの寿命の組み合わせについては、ワイブル指数について、(ISO/TS 16281, 2008)や(ISO/TR 1281-1, 2008)のように玉軸受ではe=10/9、ころ軸受ではe=9/8、または(ISO/TR 1281-2, 2008)のセクション4.2.1における信頼度係数a1としてe=1.5の二つのオプションが検討可能です。これは、玉軸受では e=10/3、ころ軸受では e=9/2 という指数が、その理由を示さずに使用されている (Correns, 2015) とは異なるものです。
このオプションを有効にすると、通常の軸受寿命は変更されず、転動体セットL10r_RESetの寿命が追加で計算されるだけです。