"複列深溝玉軸受" を選択することで、2つの深溝玉軸受をセットで計算することができます。深溝玉軸受1個と軸受2個のコンフィレーションでも同様に計算できますが、"複列深溝玉軸受" の方がより柔軟な入力が可能です。
深溝玉軸受1個の形状データを設定し、さらに2列間の距離を入力値とします。ラジアルすきまの入力は、単一軸受のみです。
各軸受の内輪と外輪の間のアキシアルオフセットδcc によって、構成のすきまを変更することができます。-ボタンを使用すると、与えられたアキシアルすきま、ラジアルすきま、または軸受構成の予圧荷重から計算することができます。
軸受の自由接触角α0 とα0eff は、レポートと結果の概要に表示されます。
軸受のオプションとして、対面式と背面式の構成を選択することができます。これは、モーメント荷重や傾いた軸受の荷重分布に影響を与えます。
荷重容量の計算として、4つのオプションがあります。
1.単列深溝玉軸受の荷重容量 : 入力値は、単一の軸受に対するものです。これらは、単一の軸受の文書に記載されている値です。この場合、レポート表示ではペアの負荷容量をCsysとして表示します。
2.ペアの深溝玉軸受の荷重容量 : ここでの計算は、係数 20.7 を動的および 2 を静的な荷重容量のために使用して、ペアの深溝玉軸受のための荷重容量を使用して行われます。
3.複列深溝玉軸受の荷重容量 :ここでは、複列軸受の係数を使って、荷重容量を計算します。動荷重容量は、2つ目のケースに比べ小さくなります。
4.複列アンギュラ玉軸受の荷重容量 : 軸受の自由接触角を用いて荷重容量を計算します。
熱の影響を考慮する場合、内輪と外輪の異なるアキシャル方向の伸びを考慮し、計算時にアキシアルオフセットδccを修正します。この結果は、2つの軸受をコンフィギュレーションで1つのラジアル深溝玉軸受を使用する場合と同じです。